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2020/10/14 14:20

こんにちは。


デザイナーの武石です。


今回の【デザイナー’s Blog】は、『デザイナー近況と20-21FWコレクションのおはなし』です。


さらっと書き出しておりますが、お久しぶりのブログ、若干緊張しております。(何ヶ月ぶりかは数えないでおく)


あまりにお久しぶりになってしまったので、今日はウォーミングアップ的に「私が最近何をしていたのか」のご報告と「20-21FWコレクションについて」をお話ししてみたいと思います。





ここ数ヶ月は、20-21FWコレクションの生産、21SSコレクションの企画、展示会、生産準備(まだやってる)、と、Atelier Shopの運営、取材への対応、そしてコロナ対策、などが主な活動でした。


まず、20-21FWコレクションの生産といえば、コロナのおかげで工場背景も一時かなり混乱し、いつになく神経をすり減らす日々が続きました。
でもあの状況の中、本当に職人さんたち、納期を遅らせまいと一生懸命生産を進めてくれたので、全く問題無く各お店に発送することが出来ました。


中には早過ぎるとお叱りを受けるケースもあったくらい。(すみません)
ともかく、職人さんたちには本当に頭が下がります。


そんな混乱の中でしたが商品はいつもと変わらず、とても良いクオリティで上がってきています。


うちの特徴として、生産した商品は全て倉庫ではなく原宿神宮前のAtelier Shopに一旦入荷し、デザイナー/生産管理責任者である私自身が全て目を通します。
これをやっているブランドはほとんど無いのではないかと思います。


よく、工場に「納品は倉庫じゃなくて御社で良いんですか?!」と確認されます。
はい、良いのですよ!


納品があると、検品して各お店に出荷が完了するまで、しばらく大量の服の海に埋もれながら仕事をすることになります。



毎年9月はコートの納品があるので、もう事務所一面服だらけです。
服屋なので良いのですけれど。


その20-21FWコレクション、特に色彩を意識して構築しました。
1着毎の色、2色組み合わせた時の色合い、3色、4色、と重ねた時、全く違う色相や柄の妙を、私自身も楽しみながら組み立てていきました。


秋冬ならではの楽しみは、生地のテクスチャーの幅を広く持てるという点です。



綿ツイル、ポリエステルポプリン、ボア、ナイロンタフタ、ウールメルトンなど、これはもう素材の祭りです。


祭りを開催するために、企画中に見る生地はざっと800を超えます。
その中から選出されるのは僅か20前後なので、とっても狭き門ですね・・・。泣←生地の気持ちになった


そういえば、Kics Document. / KHONOROGICAはいつもシーズンテーマを設けません。


よく初めましてのバイヤーさんやプレス関連の場で「今シーズンのテーマは?」と聞かれますが、「ないです。」と答えるほかありません。


時にがっかりさせている様な気になるものですが、ちゃんとした理由があります。


ブランドのスタートから一貫したコンセプトが有るのと、シーズン毎にテーマを設けることによって、過去のシーズンに作ったものとの間に不必要な区切りを作るべきではないと考えているからです。


それは「シーズンSALEは行わない」という当ブランドの考え方にも深く関係しているように思いますので、更に知りたい!と思って下さる方は是非こちらもご覧下さい。 


そうやって出来上がったコレクションは、LOOKBOOKにまとめられます。


このLOOKBOOK制作、毎度毎度とっても楽しく



とっても大変です。



子供達の晴れ舞台ですから、何としても良く撮ってあげたいではないですか。
年に二回、七五三と成人式が交互に来る感じね。


モデル、カメラマン、ヘアメイク(ヘアとメイクで分ける場合もある)のアサイン、撮影場所の選定、スタイリング、撮影用小物の用意。
撮影までにやること、考えることてんこ盛りですが、当日は想定外のことも起きるし、とにかく臨機応変に対応しなければなりません。


うちも含み、各お師匠さん付きのアシスタントさんたち、どの現場でも皆んな緊張でガチガチ。
だいたい顔色が優れず可哀想になるくらいです。


しかしこれが仕事の現場。何とか乗り越えなければなりません。
がんばれー!!!!!


さて今回はロケだったのですが、撮影日10日も前からスタッフ全員、天気予報アプリ開きっぱなしでした。
開いていたからといって晴れるわけではないけれど、心の準備的な。


みんなの祈り虚しく、当日は恐れていた雨がザーッと降ったりたまーに止んだり。かつ寒い。
どうか、普段の行いが・・とか言わないでほしい。
メンバーはもれなく善良な人たちです。


撮影現場をちょっとだけお見せしましょうか。


こんな感じです。

荒天ロケにも関わらず、ずっとニコニコきゃっきゃ楽しく撮影に挑んでくれたモデルのKlaudia。彼女の天真爛漫な明るさに現場の皆が助けられました。


そんなお茶目なKlaudiaだけれど、カメラの前に立った瞬間別人に。心から、あんたかっこいいよ。


雨に濡れようが汚れようが枯れ枝が突き刺さろうが、ベスポジを狙ってどこにでも身を埋めるカメラマンR氏。


みんなプロです。


ヘアメイクが鏡ごしに完成を確認する瞬間。
カメラマンがカメラを構える瞬間。
モデルがカメラの前に立つ瞬間。


これらの瞬間が本当に美しくて、私は大好きです。



普段一人で引きこもってデザイン活動しているけれど、撮影現場ではよく「あ、仲間みっけ。」と思います。


こうして出来上がったLOOKBOOKは、公式HPSNSの他、各メディアに送られたのちに何らかの審査を経て掲載されます。
送り込んだからといって必ず掲載されるというわけではないのですよこれが。ううっ








このようにして出来上がったコレクション、制作過程をご紹介出来たのはほんの一部です。


でも普段あまり目に触れることのない舞台裏を垣間見ると、商品やLOOKBOOKも少し違って見えるのではないでしょうか。


これで一層 Kics Document. / KHONOROGICA に愛着を持ってくれる人が増えたら嬉しいなぁ。


それでは。


デザイナー 武石



 当Blogでは、出来るだけ沢山の画像を織り交ぜた分かり易い説明を心がけておりますが、
「実際に生地に触ってみたい!」「やっぱり試着はマストです。」
という方には是非、下記ショップへのご来店をおすすめ致します。

Kics Document. Atelier Shop
営業時間:12:30~19:30
※オープン日は公式Instagramストーリーズアーカイブよりご確認下さい
150-0001 
東京都渋谷区神宮前1-1-1
原宿タウンホーム503

ご来店、心よりお待ちしております。



Who we are ?

生地・ボタン・パターン・縫製・加工、全てに日本の職人技術が宿ったAll Made in Japanブランドとして、自信を持ってプロダクトを提供します。

Kics Document. / KHONOROGICA provides products all made in Japan. All fabrics, buttons, pattern-making, sewing and finishing are made and done using the highest techniques of Japanese craftsmanship.